Linux システムバックアップリストア(xfs dump restore)

このページでは、ファームウェアとしてUEFIを使用し、Linuxにてxfsファイルシステムを使用しているときのシステムバックアップリストア方法について記載しています。

xfsdumpを使用してファイルシステムイメージでバックアップしているので、OS付属のコマンドのみでバックアップリストアを実現し、aclやselinuxにも対応できます。（aclやselinuxの場合は権限の箇所を適時読み替えてください)

OS標準機能のみでバックアップリストアをしてみたい貧乏人もしくは玄人変人向けです。安全に確実に安定性を求めたバックアップをしたい人は大人しく製品を使用してください。このページを真似して損害が発生しても筆者は一切責任を負いません。
（こんな苦労しなくてもClonezillaというオープンソースもあります。clonezillaによるバックアップリストアはこちら）

（この方法を記載するにあたり検証した環境は、KVMベースの仮想マシンに、OSはRocky Linux10です。RHEL10でも通用するはずです。以下のような構成です。）

例（全ての情報を見るには下にスクロールしてください）

# uname -a
Linux test-rocky10-uefi 6.12.0-55.12.1.el10_0.x86_64 #1 SMP PREEMPT_DYNAMIC Fri May 23 17:41:02 UTC 2025 x86_64 GNU/Linux
# cat /etc/redhat-release
Rocky Linux release 10.0 (Red Quartz)
# fdisk -l
Disk /dev/vda: 20 GiB, 21474836480 bytes, 41943040 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: B5C52B43-490F-44EF-8D66-47F2ADD8D3EC

Device       Start      End  Sectors  Size Type
/dev/vda1     2048  1230847  1228800  600M EFI System
/dev/vda2  1230848  3327999  2097152    1G Linux extended boot
/dev/vda3  3328000 41940991 38612992 18.4G Linux LVM
# df
ファイルシス        1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/rl-root    17141760 2146124 14995636   13% /
devtmpfs                   4096       0     4096    0% /dev
tmpfs                    994724       0   994724    0% /dev/shm
efivarfs                    256      61      190   25% /sys/firmware/efi/efivars
tmpfs                    397892    5648   392244    2% /run
tmpfs                      1024       0     1024    0% /run/credentials/systemd-journald.service
/dev/vda2                983040  281500   701540   29% /boot
/dev/vda1                609596    8518   601078    2% /boot/efi
tmpfs                      1024       0     1024    0% /run/credentials/[email protected]
tmpfs                    198944       4   198940    1% /run/user/0
# pvdisplay
  --- Physical volume ---
  PV Name               /dev/vda3
  VG Name               rl
  PV Size               18.41 GiB / not usable 2.00 MiB
  Allocatable           yes (but full)
  PE Size               4.00 MiB
  Total PE              4713
  Free PE               0
  Allocated PE          4713
  PV UUID               EeZFjN-qa34-nFdm-LoGW-auyN-gfx0-GdsDkA

# vgdisplay
  --- Volume group ---
  VG Name               rl
  System ID             
  Format                lvm2
  Metadata Areas        1
  Metadata Sequence No  3
  VG Access             read/write
  VG Status             resizable
  MAX LV                0
  Cur LV                2
  Open LV               2
  Max PV                0
  Cur PV                1
  Act PV                1
  VG Size               18.41 GiB
  PE Size               4.00 MiB
  Total PE              4713
  Alloc PE / Size       4713 / 18.41 GiB
  Free  PE / Size       0 / 0   
  VG UUID               IkwOs2-m9sE-7Tg1-MI3L-Mnvy-K1ya-2OQ596  
  
# lvdisplay
  --- Logical volume ---
  LV Path                /dev/rl/swap
  LV Name                swap
  VG Name                rl
  LV UUID                GyrSIY-93ao-fsKM-oPO3-OVGM-Y5oz-xWVlqg
  LV Write Access        read/write
  LV Creation host, time test-rocky10-uefi, 2025-07-19 00:51:48 +0900
  LV Status              available
  # open                 1
  LV Size                2.00 GiB
  Current LE             512
  Segments               1
  Allocation             inherit
  Read ahead sectors     auto
  - currently set to     8192
  Block device           253:1
   
  --- Logical volume ---
  LV Path                /dev/rl/root
  LV Name                root
  VG Name                rl
  LV UUID                Cd3qzZ-PuBz-9uKw-roe9-D6yl-bhxa-LX4sHg
  LV Write Access        read/write
  LV Creation host, time test-rocky10-uefi, 2025-07-19 00:51:48 +0900
  LV Status              available
  # open                 1
  LV Size                16.41 GiB
  Current LE             4201
  Segments               1
  Allocation             inherit
  Read ahead sectors     auto
  - currently set to     8192
  Block device           253:0
  
# mount | egrep "(xfs|fat)"
/dev/mapper/rl-root on / type xfs (rw,relatime,seclabel,attr2,inode64,logbufs=8,logbsize=32k,noquota)
selinuxfs on /sys/fs/selinux type selinuxfs (rw,nosuid,noexec,relatime)
/dev/vda2 on /boot type xfs (rw,relatime,seclabel,attr2,inode64,logbufs=8,logbsize=32k,noquota)
/dev/vda1 on /boot/efi type vfat (rw,relatime,fmask=0077,dmask=0077,codepage=437,iocharset=ascii,shortname=winnt,errors=remount-ro)

前提条件

以下の条件がそろっていることを前提とします。

リストアにはlvm2およびNFSマウント xfsrestoreコマンドが扱えるレスキューCD（インストールCD）を利用する。（CentOSあたりがよさそう）
（↑わかってるならKNOPPIXや他のLiveCD Linuxでも可。こちらのほうが融通利きやすい）
grub2-mkconfigコマンド、efibootmgrコマンドが使用可能であること(CentOS7の場合は yum install grub2-efi-modules で導入)
xfsdumpコマンドが使用可能であること
バックアップイメージは他サーバーのNFSエクスポート領域に配置(リストア時に使用するrescueモードではNFSのみ使用可能の場合が多いので)
ファイルシステムはxfsを使用
ファームウェアにはUEFIを使用

事前確認

ところで、ファームウェアはBIOSかUEFIかどっち？はfdisk -lコマンドで1番目のパーティションタイプを参照すれば分かります。

「BIOS boot」であればBIOSです。（このページの手順は対象外）
「EFI System Partition」であればUEFIです。

BIOSの場合

例
# fdisk -l /dev/vda
Device       Start      End  Sectors Size Type
/dev/vda1     2048     4095     2048   1M BIOS boot
/dev/vda2     4096  2101247  2097152   1G Linux extended boot
/dev/vda3  2101248 83884031 81782784  39G Linux LVM

UEFIの場合

例
# gdisk -l /dev/vda
Number  Start (sector)    End (sector)  Size       Code  Name
   1            2048          411647   200.0 MiB   EF00  EFI System Partition
   2          411648         1435647   500.0 MiB   0700
   3         1435648      3907028991   1.8 TiB     8E00

バックアップ

UEFI領域とその他の領域でバックアップ方法が異なります。バックアップはNFSに保存します。

UEFIで使用するファイルシステム(/boot/efi)

UEFI領域のバックアップはtarコマンドで取得します（ファイルシステムがvfatであるので）。

# sync         #念のため
# cd /
# tar cf <NFS上の任意ディレクトリ>/<任意のファイル名> /boot/efi

例
# sync
# cd /
# tar cf /backup/boot_efi.tar /boot/efi

それ以外のxfsファイルシステム

マウントしているローカルディスクの全ファイルシステム(/tmp以外)をバックアップします。

# sync         #念のため
# xfsdump -l 0 - <ファイルシステムデバイスファイルパス> | gzip -c > /<NFS上の任意ディレクトリ>/<バックアップイメージ名>

<ファイルシステムデバイスファイルパス>は/dev/sda2や/dev/<vg名>/<lv名>など
ファイルシステムの数だけ繰り返してください
シングルユーザモードでバックアップを取得した方が良いですが、経験上DBの書き込み等がなければ、そこまで神経質にならなくてもよいのではと思います。（書き込み中だったファイルが失われるだけ。→ログファイル等→この目的のバックアップで必要？？別のバックアップ方法でとっているのでは？？各自で判断してください。）
オンラインでバックアップを取得してバックアップファイルを潰すことが心配であるなら、LVMのスナップショットを組み合わせて使用したほうがよいでしょう(vgに空き領域が必要です)。LVMスナップショットについては、こちらを参照してください。
gzipしないほうが確実です。（でも破損することってあるの？こちらもリスクと運用・コストなどつき合わせて各自で判断してください。）

例
# sync
# xfsdump -l 0 - /dev/vda2 | gzip -c > /backup/boot.dump.gz
# xfsdump -l 0 - /dev/rl/root | gzip -c > /backup/root.dump.gz

パーティション構造、lvm構造などの記録

あとで泣かないように、パーティション構造、lvm構造とかも記録しておきます。

# sfdisk -d /dev/vda > /<NFS上の任意ディレクトリ>/sfdisk_-d_dev_vda
# vgcfgbackup -f /<NFS上の任意ディレクトリ>/vgcfgbackup
# fdisk -l > /<NFS上の任意ディレクトリ>/fdisk_<デバイス名>.txt
# df > /<NFS上の任意ディレクトリ>/df.txt
# cat /etc/fstab > /<NFS上の任意ディレクトリ>/fs.txt
# pvdisplay > /<NFS上の任意ディレクトリ>/lv.txt
# vgdisplay > /<NFS上の任意ディレクトリ>/vg.txt
# lvdisplay > /<NFS上の任意ディレクトリ>/vp.txt
# mount > /<NFS上の任意ディレクトリ>/mount.txt

例
# fdisk -l > /backup/fdisk_-l
WARNING: fdisk GPT support is currently new, and therefore in an experimental phase. Use at your own discretion.
# gdisk -l /dev/vda > /backup/gdisk
# df > /backup/df
# pvdisplay > /backup/pvdisplay
# vgdisplay > /backup/vgdisplay
# lvdisplay > /backup/lvdisplay
# mount > /backup/mount

リストア

１．インストールCDからブートする(rescueモード)

TroubleShooting -> Rescue a Rocky Linux system を選択

ファイルシステムを/mnt/sysiamge以下にマウントするか？を聞かれるが、マウントしない。「3) Skip to Shell」を選択

キーボードを日本語配列にする

# localectl set-keymap jp106

DHCPで自動的にネットワーク接続されているが、手動で設定する場合は以下でネットワークを手動で有効化する

# ifconfig eth0 192.168.1.xxx netmask 255.255.255.0

ディスクのvgが有効化されていないので有効化する

# lvm vgchagne -ay

２．バックアップイメージを置いたNFS領域をマウント

/backup 以下にバックアップイメージを置いたNFS領域をマウント

# mkdir /backup
# mount -t nfs -o rsize=8192,wsize=8192,intr <NFSサーバーエクスポートディレクトリ> /backup

大抵のディストリビューションのrescueモードはnfsマウントしかできないはず・・・（家庭用NASでsmbfs（cifs）のみのものがあるので注意！）

例
# mkdir /backup
# nfsの場合
# mount -t nfs -o rsize=8192,wsize=8192,intr 192.168.1.2:/nfs /backup
# smbfsの場合
# mount -t cifs -o vers=1.0,guest //192.168.1.2/smb /backup

３．ディスクパーティション設定（ディスクを交換したときのみ）

バックアップしたパーティション情報を読み込んでディスクパーティション作成

# sfdisk <ディスクデバイスファイルパス> < /backup/sfdisk_-d_dev_vda
# fdisk -l    #パーティションを復元できたことの確認

例
# fdisk -l
# sfdisk /dev/vda < /backup/sfdisk_-d_dev_vda
# fdisk -l

４．ファイルシステム作成（ディスクを交換したときのみ）

まずはUEFI用のファイルシステムを作成。FAT32で作成する

# mkfs.vfat -v -c -F32 -s2 <UEFI(/boot/efi)用パーティションデバイスファイルパス>

-s2 をつけないと「WARNING: Not enough clusters for a 32 bit FAT! 」とEFIに向かないとして怒られる

例
# mkfs.vfat -v -c -F32 -s2 /dev/vda1

boot用のファイルシステムを作成。xfsで作成する

# mkfs.xfs <boot(/boot)用パーティションデバイスファイルパス>

例
# mkfs.xfs /dev/vda2

バックアップしたLVM VG情報を基にlvm PVを再作成する。

pv0内のid=の値を確認

# less /backup/vgcfgbackup
<vg名> {
    physical_volumes {
         pv0 {
             id = "<pv0のuuid>"

pv再作成

# pvcreate --uuid "<pv0のuuid>" --restorefile /backup/vgcfgbackup <LVM用パーティションデバイスファイルパス>

例
# less /backup/vgcfgbackup

	physical_volumes {

		pv0 {
			id = "vZ3hT0-qYEX-1b28-05DN-F7Id-PfK6-E1FSuR"
			device = "/dev/vda3"	# Hint only

			status = ["ALLOCATABLE"]


# pvcreate --uuid "vZ3hT0-qYEX-1b28-05DN-F7Id-PfK6-E1FSuR" --restorefile /backup/vgcfgbackup /dev/vda3

バックアップしたLVM VG情報を読み込んでLVM VGおよびLVを再作成する。

# vgcfgrestore -f /backup/vgcfgbackup <VG名>

PV/VG/LVが再作成されたか確認

# pvs
# vgs
# lvs
# vgchange -ay <VG名>    #これしないと/dev/以下にlvのデバイスが見えない

例
# vgcfgrestore -f /backup/vgcfgbackup rl
# pvs
# vgs
# lvs
# vgchange -ay rl

ファイルシステム作成

# mkfs.xfs <ファイルシステムデバイスファイルパス>

スワップ領域作成

# mkswap <swap用パーティションデバイスファイルパス>

例
# mkfs.xfs /dev/rl/root
# mkswap  /dev/rl/swap

※完全にリストアが完了するまでに中断（電源落とす）して再開した場合、vgが有効化されていないので有効化する

# lvm vgchagne -ay

５．ファイルシステムリストア

”復旧させるファイルシステムのルートディレクトリ”に移動して、リストアする。

一番最初に復旧させる/にマウントするファイルシステムを/restoreにマウントしリストアする。その後、復旧させる/bootなどにマウントするファイルシステムを/restore/boot(/をリストアことによって復活している)マウントしてリストアする。他も同様に順にリストアする。

# mkdir /restore
# mount -t xfs <ファイルシステムデバイス> /restore/<従来のマウントポイント>
# cd /restore/<従来のマウントポイント>
# gzip -dc /backup/<バックアップイメージ> | xfsrestore - ./
# sync

（mountから繰り返し）

mountするときは、ファイルシステムタイプを必ず指定すること。rescueモードでは自動的にファイルシステムタイプを認識しない。（よって、 ext3でもタイプを指定しなければext2でマウントされてしまう → バックアップイメージが2G超だとrestoreがフリーズする）
mountコマンドで、nouser_xattrオプションで拡張属性(lsattrコマンドで見れるやつ）を無効にできる。CentOS5では拡張属性を持っているファイルがあり、無効にしておかないとrestoreでエラーになるがあまり気にしなくてもよいかも。
restore終了後に必ずsyncコマンドを実行してファイルキャッシュ内のファイルを書き出すこと。さもないと、再起動時に「ファイルがない」など怒られてカーネルパニックになり原因不明（これに嵌る時は解ってないからね・・・）の泣きをみる。

/boot/efiのみtarコマンドでリストアする。

# mount -t vfat <UEFI用パーティションデバイスファイルパス> /restore/boot/efi
# cd /restore
# tar xf <バックアップイメージ>
# sync

展開する前にtar tvfでアーカイブ内容を確認し、どこに展開されるか確認すると嵌らなくてすみます。

例
# mkdir /restore
# mount -t xfs /dev/rl/root /restore
# cd /restore
# gzip -dc /backup/root.dump.gz | xfsrestore - ./
#
# mount -t xfs /dev/vda2 /restore/boot
# cd /restore/boot
# gzip -dc /backup/boot.dump.gz | xfsrestore - ./
#
# mount -t vfat /dev/vda1 /restore/boot/efi
# cd /restore
# tar xf /backup/boot_efi.tar
# sync;sync;sync

６．各種設定変更

使用するパーティションが各所でUUIDベースで指定されているので、ディスクやマザーボードがリストアによって変更となっている場合は気合で書き換える。

パーティション

# blkid <efiパーティションデバイスファイルパス>
# blkid <bootパーティションデバイスファイルパス>
# blkid <マウントしているパーティションデバイスファイルパス>
# blkid <swapパーティションデバイスファイルパス>
# vi /restore/etc/fstab
UUID=rootパーティションUUID /                       xfs     defaults        0 0
UUID=bootパーティションUUID /boot                   xfs     defaults        0 0
UUID=efiパーティションUUID          /boot/efi               vfat    umask=0077,shortname=winnt 0 2
UUID=swapパーティションUUID none                    swap    defaults        0 0

例
# blkid /dev/vda1
/dev/vda1: UUID="D6EF-32DC" BLOCK_SIZE="512" TYPE="vfat" PARTLABEL="EFI System Partition" PARTUUID="32453485-efc6-4698-b727-7f22b4ac0b9f"
# blkid /dev/vda2
/dev/vda2: UUID="ff90b456-fd3f-41c4-acfb-0a2e278c0743" BLOCK_SIZE="512" TYPE="xfs" PARTUUID="f61ef9f7-7b1f-4387-b0b1-1f58b15b5c03"
# blkid /dev/rl/root
/dev/rl/root: UUID="ef35c11c-2498-4992-91de-ac67901f4148" BLOCK_SIZE="512" TYPE="xfs"
# blkid /dev/rl/swap
/dev/rl/swap: UUID="069e0799-7f0e-410a-9635-cfc7413391a1" TYPE="swap" 
# vi /restore/etc/fstab
UUID=ef35c11c-2498-4992-91de-ac67901f4148 /                       xfs     defaults        0 0
UUID=ff90b456-fd3f-41c4-acfb-0a2e278c0743 /boot                   xfs     defaults        0 0
UUID=D6EF-32DC          /boot/efi               vfat    umask=0077,shortname=winnt 0 2
UUID=069e0799-7f0e-410a-9635-cfc7413391a1 none                    swap    defaults        0 0

カーネルパラメータ(swap領域のUUIDが指定されている）

# blkid <swapパーティションデバイスファイルパス>
# vi /restore/boot/loader/entries/<マシンID>-<カーネルリリース番号>.conf
options root=/dev/mapper/rl-root ro resume=UUID=<スワップ領域のUUID> rd.lvm.lv=rl/root rd.lvm.lv=rl/swap rhgb quiet
# vi /restore/boot/loader/entries/<マシンID>-0-rescue.conf
options root=/dev/mapper/rl-root ro resume=UUID=<スワップ領域のUUID> rd.lvm.lv=rl/root rd.lvm.lv=rl/swap rhgb quiet

例
# blkid /dev/rl/swap
/dev/rl/swap: UUID="069e0799-7f0e-410a-9635-cfc7413391a1" TYPE="swap" 
# vi /restore/boot/loader/entries/2e0dd30dc9c149258994175d4ef856fc-6.12.0-55.12.1.el10_0.x86_64.conf
options root=/dev/mapper/rl-root ro resume=UUID=069e0799-7f0e-410a-9635-cfc7413391a1 rd.lvm.lv=rl/root rd.lvm.lv=rl/swap rhgb quiet
# vi /restore/boot/loader/entries/2e0dd30dc9c149258994175d4ef856fc-0-rescue.conf
options root=/dev/mapper/rl-root ro resume=UUID=069e0799-7f0e-410a-9635-cfc7413391a1 rd.lvm.lv=rl/root rd.lvm.lv=rl/swap rhgb quiet

grubブートローダー

# vi /restore/etc/sysconfig/grub
GRUB_CMDLINE_LINUX="resume=UUID=<スワップ領域のUUID> rd.lvm.lv=<VG名>/root rd.lvm.lv=<VG名>/swap rhgb quiet"
# vi /restore/boot/grub2/grub.cfg
### BEGIN /etc/grub.d/10_linux ###
insmod part_gpt
insmod xfs
search --no-floppy --fs-uuid --set=root <bootパーティション領域のUUID>
insmod part_gpt
insmod fat
search --no-floppy --fs-uuid --set=boot <EFIパーティション領域のUUID>

例
# vi /restore/etc/sysconfig/grub

GRUB_CMDLINE_LINUX="resume=UUID=069e0799-7f0e-410a-9635-cfc7413391a1 rd.lvm.lv=rl/root rd.lvm.lv=rl/swap rhgb quiet"

# vi /restore/boot/grub2/grub.cfg

### BEGIN /etc/grub.d/10_linux ###
insmod part_gpt
insmod xfs
search --no-floppy --fs-uuid --set=root ff90b456-fd3f-41c4-acfb-0a2e278c0743
insmod part_gpt
insmod fat
search --no-floppy --fs-uuid --set=boot D6EF-32DC

ネットワークインターフェースは起動時のdracutで自動的にUUIDを書き換えてくれるので不要

７．ブート設定準備

ブート設定時にchrootするが、その時に必要となるdev,proc,sysをchroot先のディレクトリにマウントする

# mount -t proc proc /restore/proc
# mount --bind /dev  /restore/dev
# mount -t sysfs sysfs /restore/sys

リストア先パスにchrootする

# chroot /restore

８．grub2起動メニューの再作成

grub2ブートメニューにも古いパーティションへのUUIDが定義されているので再作成し直します。

# grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg

９．SELinux再ラベル付け予約

次の起動直後にファイルコンテキストを再ラベル付けするように予約する。

# touch /.autorelabel

１０．ディスク同期（必須!）

キャッシュに残っているファイル変更内容を書き込みます。これを忘れるとブートできません。

# sync;sync;sync #←石橋を叩きたい数だけ（笑）

１１．再起動

chrootを終了します。

# exit

キャッシュに残っているファイル変更内容を書き込んで終了します、

# sync;sync;sync
# exit

以上。

戻る

Linux システムバックアップリストア(xfs dump restoreおよびUEFI/RHEL10版)