サーバーを管理していたら誰もが管理するサーバーの様子をグラフ化したがるもので。vmstatの出力結果をEXCELに貼り付けグラフにするなんてめんどくさい!もっと楽にはできんのか?
そんな願いをかなえてくれるものがありました!HotSaNICというツールです。
HotSaNICのREADMEを読んでいると以下のものが必要と書いてあります。
rrdtoolの本家配布サイトはここ http://people.ee.ethz.ch/~oetiker/webtools/rrdtool/
まずはダウンロード。日本にミラーがあるので、そこからダウンロードします。
$ wget ftp://ftp.ayamura.org/pub/rrdtool/rrdtool-1.0.48.tar.gz
あとはtarボールのお決まりパターン。configureでMakefileを作成。コンパイルしてインストール
$ tar zxvf rrdtool-1.0.48.tar.gz
$ cd rrdtool-1.0.48
$ su
# ./configure
# make
# make install
お決まりパターンの勢いだと、このまま終わってしまいそうですが、最後に以下のコマンドを実行。さもないとHotSaNICへの連携が出来ません。
# make site-perl-install
設定は特なし。
ImageMagickのサイトはこちら http://www.imagemagick.org
ImageMagickはデフォルトで入っていることが多いですので、まずはじめにインストールされているかをチェック。
# rpm -qa | grep -i imagemagick
ImageMagick-バージョン ←この行が表示されたら、既にインストール済み
インストールされていなければ、rpmをダウンロード&インストール。
$ wget http://www.imagemagick.net/download/linux/fedora/i386/ImageMagick-6.0.4-3.i386.rpm
# rpm -ivh ImageMagick-6.0.4-3.i386.rpm
HotSaNICのサイトはこちら http://hotsanic.sourceforge.net/
いよいよ本題!まずはダウンロードします。ファイルはtarボール形式です。
$ wget http://optusnet.dl.sourceforge.net/sourceforge/hotsanic/hotsanic-0.5.0-pre5.tgz
続いて展開します。
$ tar zxvf hotsanic-0.5.0-pre5.tgz
中身を全部Perlスクリプトなので、コンパイルする必要がありません。よって、/usr/local以下にスクリプト一式を移動します。
# cp -r HotSaNIC /usr/local
# cd /usr/local/HotSaNIC
READMEを読むと、setup.plで設定ファイルを自動生成できると書いてあるので、setup.plを実行します。
山ほど沢山質問を聞かれますが、とりあえずは全部デフォルトで回答しておきます。
# ./setup.pl
すると「settings」という設定ファイルが生成されています。(今後設定を弄る際はこのファイルを編集します。)setup.plでは自動生成では設定できない部分もあるので「settings」ファイルを編集します。
# cp settings settings.org
# vi settings
(省略)
BINPATH="/usr/local/rrdtool/bin" #rrdtoolsのbinディレクトリを指定
(省略)
WEBDIR="/var/www/html/hotsanic" #グラフを出力するパス。ここのコメントをはずして、
#Webサーバーの公開ディレクトリの適当なパスに変更
(省略)
あと変数:RUN と 変数:SHOWの設定値からdnet sensors pingを外す
次にグラフを表示させるためのHTMLを生成させます。次のコマンドで、先ほどのsettingsファイルで設定したWEBDIRのディレクトリに、表示するグラフの種類に応じた画像を表示させるためのindex.htmを生成します。
# ./makeindex.pl
そして、とりあえず起動させてみる
./rrdgraph start
次にとりあえずのサムネイル画像を生成(本来は自動的に実行される・次の生成まで待てないので確認用)
# ./convert.pl
最後に、システム起動時に自動実行できるように登録
# cp rrdgraph /etc/rc.d/init.d
# chkconfig --level 3 rrdgraph on
# chkconfig --level 5 rrdgraph on
勘の良い人は上の手順で気づいていると思いますが、rrdgraphはrcの形式に対応している起動スクリプトです。
ですので、
で、出来ます。
# ./rrdgraph start #起動
# ./rrdgraph status #状態確認
# ./rrdgraph stop #停止
chkconfigコマンド等で/etc/rc.d以下に仕込んでいれば、これもOKです。
# service rrdgraph start #起動
# service rrdgraph status #状態確認
# service rrdgraph stop #停止
成功していたら、下のようなグラフがブラウザに表示されます。