■ VNC (Linuxサーバー − Windowsクライアント)


他のPCをリモート(しかもGUIで!)操れるVNCのインストール方法をメモ。

1.ダウンロード


・RealVNCのサイト
http://www.realvnc.com/

ダウンロードページ
http://www.realvnc.com/download.html

ユーザ情報を記入。
WindowsとLinuxにチェックを入れてボタンを押す。

Windowsフルパッケージ・インストーラ(executable)と
Linux版(gzipped tar)をクリックしてダウンロード。

・参考 VNCの日本語版Viewer(非公式)
http://homepage3.nifty.com/underdone/index.html


2.インストール(Linux)


tarボールを解凍
$ gunzip -c vnc-3.3.7-x86_linux.tar.gz > vnc-3.3.7-x86_linux.tar
$ tar xvf vnc-3.3.7-x86_linux.tar

ルートにスイッチする
$ su -
# cd tarファイルがあるディレクトリ/vnc-3.3.7-x86_linux

以下のコマンドで /usr/local/bin にコピー
# ./vncinstall /usr/local/bin

ついでにマニュアルも /usr/local/man もコピー
# ./vncinstall /usr/local/bin /usr/local/man

Javaを使ったビュアーは重たそうなのでパス。

あとインストールした /usr/local/bin/vncserver のスクリプトを編集しないといけない可能性がある。
(redhatなら編集しなくてもいい)
・Perlの場所(Perlスクリプトなので)
とりあえずあっているか確認
# whereis perl
perl: /usr/bin/perl /usr/local/bin/perl
# vi /usr/local/bin/vncserver
#!/usr/bin/perl     ←正解!

・Xフォントのパス
vi のコマンドモードで " Add font path and color database "を検索。見つけたら下のパスをコメントアウトして、適当なパスに変更する

これにてインストール完了!


READMEの機械翻訳
vncviewer
これは VNC 視聴者、あるいはクライアント、Xのためのプログラムです。

vncserver 
これはX VNC サーバー(すなわちデスクトップ)を始動させることをいっそう都合が良くする包み紙スクリプトです。それは perl で書かれます、それでスクリプトを使うために、あなたはそれを必要とします。

vncpasswd 
このプログラムはあなたに使われたパスワードをあなたのX VNC デスクトップにアクセスするように変えることを許します。あなたが最初に VNC サーバーを始動させるとき、 vncserver スクリプトはこのプログラムを使います。

vncconnect  
このプログラム − は聞いている VNC 視聴者と接続するべき Xvnc の走っている例(通常接続は視聴者が Xvnc に接続するすなわち丸い他の方法にされます)を告げます。

Xvnc  
これはX VNC サーバーです − それはXサーバーと VNC サーバー両方です。あなたは通常 vncserver スクリプトを Xvnc を始めるために使います。


3.VNCサーバーの起動(Linux)


というより、初期設定。
とりあえず vncserver を起動してみる
$ vncserver

「You will require a password to access your desktops.」と聞かれるのでパスワードを入力する。
入力すると以下のメッセージが表示される。

New 'X' desktop is ホスト名:1   ←この1はディスプレイ番号。Xvncを起動停止するのに必要

Creating default startup script /home/ユーザ名/.vnc/xstartup
Starting applications specified in /home/ユーザ名/.vnc/xstartup
Log file is /home/ユーザ名/.vnc/sirius:1.log

ふむふむ、要するに設定ファイルは /home/ユーザ名/.vnc/xstartup 、ということね。

ちなみに求められたパスワードは vncpasswd コマンド で変更できます。はい。


初回以降はこちら。

Xvncを起動するには  (インストール直後は起動しています。)
$ vncserver  :1

Xvncを停止するには、
$ vncserver  -kill  :1         ←1はディスプレイ番号
$ ps a コマンドで確認できる


4.インストール(Windows)


落としてきた vnc-3.3.7-x86_win32.exe を実行する。
「Full Installation」でインストール。
アイコンは作成を選択。Vncサーバーの方はデフォルトで起動させたくないのでチェックをつけない。
楽チン楽チン♪

5.VncViewerの起動(Windows)


「スタートメニュー」 → プログラム → RealVNC → Run VNC Viewer
で以下の以下のような画面が表示される。


サーバーが確認できたらパスワード入力画面が表示されるので、先ほど入力したパスワードを入力すれば完了。

まぁ、懐かしいこの画面!twnだ。


6.Gnome&日本語を使えるようにする


ところでGNOMEを使いたいんですけど・・・ついでに日本語も、
って場合は /home/ユーザ名/.vnc/xstartup を以下のように変更

# vi /home/ユーザ名/.vnc/xstartup


#!/bin/sh

xrdb $HOME/.Xresources
LANG=ja_JP.ujis
export LANG
export XMODIFIERS="@im=kinput2"

xset +fp /usr/X11R6/lib/X11/fonts/japanese

xsetroot -solid grey
kinput2 -canna -cannaserver localhost &
exec gnome-session &


これで、vncserverを再起動すればgnomeと日本語が使えるようになる。


7.LinuxからWindowsを操作する。


簡単です。
Windowsで
「スタートメニュー」 → プログラム → RealVNC → Run VNC Server 
でVNC Serverを起動したら以下のようなダイアログが出ます。



パスワードを設定して、OKを押す。するとタスクバーにVNCのアイコンが表示されていることを確認する。

次にLinuxに移り
$ vncviewer
とコマンドを打つとSERVERと書いた小さいダイアログが表示されるので、
ホスト名またはIPアドレスを入力し、次のダイアログにパスワードを入力すると
ほ〜ら、Windowsの画面が出てきます。


注意!!
この設定だと、インターネットに繋がっている場合、パスワードさえわかれば、外部からでも接続可能なので、ルーターなりファイアーウォールなりinetを介するなりしてアクセス制限をしたほうがいいです。